「ペイ・フォワード 可能の王国」（原題: Pay It Forward）という映画の中で
シモネット先生が社会の時間に生徒たちに課した
「もし君たちが世界を変えたいと思ったら何をする？」
に対するトレーバー少年の回答です。
親切にされた時に、その人に恩返しをするのではなく
その分他の人に親切にしてあげようという
少年のアイデアが世界を変えるというストーリーです。
当人に、恩返し「Pay Back」するのではなく、
別の人に、恩送り「Pay It Forward」をしましょうということです。
「ペイ・フォワード Pay It Forward」とは、
トレーバー少年が考え出した「造語」ではありますが
今では、一般的な言葉にありつつあります。
「次に渡そう運動」なんて言われることもあります。
この「恩送り」という概念は、昔から日本にもありまして、
そのことを表す言葉が
「情けは人の為ならず」です。
「情け（=親切）は、いずれは巡り巡って（他でもない）自分に良いことが返ってくる
（だから、ひとには親切にしましょう）」という意味です。
では、日本以外の国にはそんな考え方は無かったのか？
いいえ、英語圏にもちゃんとありました。
「A kindness is never lost.（親切は決して失われないので実行しよう）」と
いう言葉があります。
こういったモラルや常識は、
各地の人間社会が古くから持っている良識のひとつで、
現代の私たちの心にも響きます。
心に響くという事は、我々人類が
元々持っている良識なのではないでしょうか。
「ペイ・フォワード」は世界を変える魔法です。
じゃあ、世界を変えたいって思った僕たちは具体的に何をすればいいんでしょうか？
まず、
誰に対してでもいいから、
「あなたのできる小さな思いやり」を行動に移してください。
肩肘張らないでいいので、思いついた小さな親切を周りにしましょう。
オフィスで女性社員が持とうとしている重たい荷物を持ってあげる。
開封したキャンディーを隣の人にもおすそ分けしてみる。
忙しそうな仲間に「何かお手伝いしようか？」と聞いてみる。
席を譲ってあげる、急いでいる人にタクシーを譲ってあげる。
妻を褒める、家事を手伝う、日頃の感謝の気持ちを伝えてみる。
旦那さんの、ビールを注いであげる、肩を揉んであげる、2時間くらい自由時間をあげる。
子どもをたくさん褒める、ニコニコ笑って接する。一緒になって考えてあげる。
そばにいてあげる。
悩んでいる友人に手紙やメールを書く、飲みに誘う。
笑ってしまうくらいバカバカしいことしようと誘ってみる。
いつもお世話になっている人に「いつもありがとう」と口に出して言ってみる。
小さなプレゼントを常にポケットに忍ばせておく。
クスッと笑っちゃうジョークグッズを見つけたら買って誰かにプレゼントする。
町に落ちているのゴミを拾う、玄関のみんなの靴をそろえる、など。
自分ができる範囲の「思いやり」を行動に移してください。
そして、誰かにお返ししたいと言われたら、こう言ってください。
「お礼なら、次の方へ渡してください」と。
（言えるような時でいいんです。全部に言えなくてもかまいません。）
できたら、「ペイフォワード（次に渡そう運動）をしている」旨も伝えてみましょう。
逆に、
他人に親切にされたり、思いやりをもらったら、素直にお礼を言って
「どうもありがとう。ご恩は次へ渡そうと考えています。」と
「ペイフォワード（次に渡そう運動）をしている」旨も伝えることができれば、なお良しです。
受けた親切を、また別の誰かに親切を渡せたらすごく素敵なことだと思いませんか!?
見返りなんて求めなくても、その思いは巡り巡って
いつの日かあなたの元へ返ってくることになります、きっと。
自分の身の回りから、良いことを巻き起こしていって
いつか、世界中に溢れたらなら素敵だと思いませんか。
世界は、つながっているよ、きっと。
「俺たちから世界を変えちゃわない？」
CHANGE THE WORLD.
ACT TODAY.
PAY IT FORWARD.
「やさしさに包まれたなら きっと
目にうつるすべてのことは メッセージ」
（荒井 由美） ♪やさしさに包まれたら より
なんしか、カッコいい大人になろう。
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